ダウンザホールハンマーを使った
硬質地盤用工法
〈MAX工法〉
超硬ビットを先端に取り付けたダウンザホールハンマーに鋼管をかぶせ、エアーコンプレッサーで駆動させたハンマーで岩盤や転石等を破砕しながら鋼管を貫入させる工法です。
拡底型のハンマーを使うことで、削孔と貫入を同時にこなすことが可能で、孔壁の崩壊がないため、施工性が良く、短工期で仕上がります。
- 拡底ハンマーの鋼管カットモデル図
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特徴
- 現場の広さ・環境に応じて、バックホー型とクレーン型を選択可能
- バックホーやクレーンに油圧モーターを取り付けて行うため、3点式パイルドライバに比べて、省スペース・ローコスト
- あらゆる岩盤に対して穿孔可能で施工能率が良い
- 拡底ハンマーで鋼管の挿入と同時に掘削するので、孔壁の崩壊などがなく、地下水の多い現場などに強い
- ハンマーは逆転で縮径するため、鋼管を動かさずに引き上げる事が可能
- φ609.6/φ812.8/φ914.4の鋼管に対応
施工のフロー
バックホーを使用した施工のフロー
- 杭芯合わせ
- 鋼管の杭芯から、逃げ杭をセットします。
- 先行掘削
- バックホーにオーガスクリューをセットし、ハンマーと鋼管を安定させるための孔を掘削します。
- ハンマーと鋼管のセット
- クレーンで鋼管にハンマーを挿入し、ハンマー底部についている削孔ビットを拡底させます。
これにより、削孔と貫入を同時に行う事ができます。
- 杭芯・垂直度確認
- バックホーにハンマーをセットし、鋼管の錘直と杭芯を確認します。
- 本削孔
- 防塵カバーを取り付け、コンプレッサーを稼働させ、ハンマーで岩盤を砕きながら、鋼管を貫入させます。
- ロッド・鋼管の継ぎ足し
- クレーンを使って、ハンマーと鋼管を継ぎ足します。
- 削孔の再開
- コンプレッサーを再稼働させ、再びハンマーで鋼管を貫入させていきます。
- 削孔終了まで6~8を繰り返す
- 削孔終了まで6~8を繰り返します。
- ビットの縮底、ハンマーの取り出し
- ハンマーを逆回転し、削孔ビットを縮底させ、引き抜きます。
- 鋼管のカット
- 設計長に合わせ、鋼管をカットします。
- トレミー管にて生コン打設
- トレミー管にて生コン打設します。
クレーンを使った施工のフロー
- オーガーによる先行掘削
- クレーンにオーガースクリューをセットし、ハンマーと鋼管を安定させるための孔を掘削します。
- 鋼管及びハンマーのセット
- 鋼管にハンマーを挿入し、ハンマー底部についている削孔ビットを拡底します。
これにより、削孔と貫入を同時に行う事ができます。
- 本削孔
- 防塵カバーを取り付け、コンプレッサーを稼働させ、ハンマーで岩盤を砕きながら鋼管を貫入させます。
- ビットの縮底及びハンマーの引き上げ
- ハンマーを逆回転させ削孔ビットを縮底させ、引き上げます。
- 鋼管のカット
- 設計長に合わせ、鋼管をカットします。
- トレミー管にて生コン打設
- トレミー管にて管底から生コンを打設します。